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悪液質
 
 

 
   
悪液質
 
 がんにともなう悪液質は、食欲不振と進行性の異化亢進にともなう全身性機能低下であり、宿主の細胞レベルにおける代謝異常によると考えられている。腫瘍壊死因子(Tumor necrosis factor: TNF)などによる宿主の異化反応は、骨格筋の蛋白を減少させるため、筋断面積が縮小し筋力や筋持久力の低下を引き起こし、廃用症候群をきたしやすい。さらに、治療にともなう安静 臥床は筋骨格系、心肺系などの廃用をもたらし、日常生活のさらなる制限をもたらすという悪循環に陥ってしまう。がんの進行による悪液質の増悪は避けられないが、易疲労に注意しながらで きるだけ離床を促し、リハビリにより機能維持に努める必要がある。
 悪液質は食欲不振と進行性の異化亢進にともなう全身性機能低下です。腫瘍壊死因子などによる宿主異化反応は筋萎縮や筋力の低下を引き起こします。さらに、安静臥床は筋骨 格系、心肺系などの廃用をもたらし、日常生活のさらなる制限をもたらすという悪循環に陥ります。 リハビリテーションプログラムは全身状態やがんの進行度により異なりますが 、関節可動域訓練、筋力増強訓練から開始し、基本動作訓練から歩行訓練へと進めます。歩行が可能な患者では自転車エルゴメータのような有酸素運動も行います。体力、持久力 に乏しい患者では短時間で低負荷の訓練を頻回に行います。